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何を見据え、どこへ向かっていくのか。テクノロジーの力を信じて、俯瞰しつつ道なき道を進みます。

2019.08.09 co-arc 2019年度連続6回講座 その3「深い学びを生む物語教材分析」

EATCHA BBQが終わって夜は時間あるなあと思ってたらちょうど目に入ってきたのがこのセミナーです。

石川晋先生は前から存じ上げてましたが、直接お話を聞いたり、学んだりする機会がありませんでした。

EATCHAとちょうど日程が重なったので、ノリと勢いで詰め込みました。結論、詰め込んで良かったです。石川先生はとてもきさくな方でした。お会い出来て良かったです。

 

さて、本題です。

今回は自分の視点はあまりなく、石川先生から学んだことがメインです。

 

今回読み深めた作品は「夏の葬列」山川方夫

簡単にあらすじ

ある夏の日、海岸の小さな町の駅に降りた主人公は過去を忘れ、捨てるために来た。

駅前のアーケードを抜けた先に葬列を見る。

過去に自身が疎開していたこの地で見た葬列と記憶が重なる。

 

疎開当時、同じく疎開していた白いワンピースを来たヒロ子と葬列を眺めていた。葬列を見ている最中に艦載機が爆撃に来る。

白いワンピースを来たヒロ子が近くにいると目立ってしまい、艦載機に狙われてしまうと思った主人公はヒロ子をつき飛ばしてしまい、ヒロ子は艦載機の爆撃に巻き込まれる。その後のことは主人公は知らぬまま、その地を去る。

 

葬列が運ぶ柩の写真を見た。それは30歳くらいの女性だった。主人公がつき飛ばしたヒロ子は爆撃で死んでいなかったと分かり安堵した。

しかし、実は違った。葬式はヒロ子ではなく、ヒロ子の母親の葬式だった。ヒロ子はやはり艦載機の爆撃によって亡くなっていた。

主人公は一生罪を背負っていくのだという意識を持ち、駅への帰路の足取りを重くしていた。。

 

簡単じゃなかったですね。笑

 

さて、教材分析の視点として大切なことが「作品の時代背景」。

あらすじに「駅前のアーケード」と書きました。自分のイメージするアーケードは寂れた商店街・シャッターがところどころ閉まった通りです。しかし、著者が生きた時代は戦前〜戦後。アーケードは復興や未来の象徴だそう。

→中学校の作品には著者が生きた時代が書いてありますが、小学校作品にはないので解説を呼んで時代背景を掴み、裏を見ながら読み進めないといけませんね。

 

次、「装飾する語に着目する」

「町」を「小さな町」と書くことで情景を表現する。

→さらっと流してしまいがちですが、細かいところまで気をつけて読むとぐっと読みが深まりました。

 

1番脳が活性化した学び!「問いの作り方」。

指導書の問いを発問しがち。でもそれって正直つまらない。自分も楽しくないし、子どもも面白くなさそう。そればっかりしてると間延びしてダラダラ、、、自分の授業やん。

MQは、「作品全体を読まないと答えられない問い」を作るべし、だそう。◯場面を読めば分かるものはSQかな?

問いを作ると言っても全然できない。難しかったです。

問いを作るポイントとしては「中心部分の前の部分で問う」こと。

中心部分は簡単に答えを出せる傾向にあるので、その手前で問うことで考えを深めることができる。

 

 

あと、当たり前のことだと思いますが、国語に答えはないと言うけれど授業でそれはNG。必ずゴールを作る。答えのない問いを話し合うのは国語の授業ではない。

 

問いの視点はとても勉強になりました。2学期からの授業準備、頑張ろうと思います!